研究分析センター
昭和5年(1930)濾過助剤の全量を海外からの輸入に頼っており、国内では未だ大規模な商業生産が行われていない頃に昭和化学工業株式会社は創業しました。
創業当時はSPF乾燥品の提供から始まりましたが、欧米が提供する濾過助剤に比べて隔絶した技術格差があり、弊社を含め日本の濾過助剤は中々売れませんでした。
この技術格差を埋めるべく猛烈な研究開発が進み1934年には燃焼技術に関する特許を取得し、同年1934年に燃焼装置の完成と運用を開始、戦争の影響で進歩に衰退が見られましたが1951年にはようやく欧米製品の背中が見えるに至り、この時点で国内の最大濾過助剤メーカーとなっていた当社は旧保安庁から依頼を受けて米ダイカライト4200相当の製造研究の依頼を受け、1953年に開発製造に成功、同年特許を取得しました。
また、この頃からペニシリンを始め医療分野、触媒、建材としての利用が大規模に始まり、珪藻土、パーライトについて、濾過以外の分野についても研究開発する必要に迫られます。
これら一連の流れを受けて1953年2月9日に鳥取県倉吉市に日本で最初の珪藻土・パーライトの「研究所」を開設するに至りました。
当社の功績により輸入品より国産品の流通量が上回り、1957年には日本国内の濾過助剤商品の消費流通について過半数を超えるに至りました。
これらの原動力は「研究所」による技術革新、知識の蓄積が成せるものだったと考えています。
昭和中期からは珪藻土、パーライトが医療、食品、建材、石油製品等、幅広い産業で大量に使用される様になり、よりスムーズに各業界で使用頂ける様に当社研究所は技術公開、共同研究を行ってきました。
そして平成27年に「研究所」は「研究分析センター」と名前を変えて、より、お客様の身近な存在となるべく、試料を頂戴しての実験やソリューション業務、適切な基材・助剤選定のお手伝いなど、幅広くご相談頂ける様に組織変更致しました。
テストや共同研究などお気軽にご相談下さい