よくある質問
- Q パーライトとは?
- A. パーライトは火山活動で噴き出した溶岩です。
火山活動で噴き出した溶岩が、水中などで急に固まり、ガラス状の岩石になりました。
このような岩石をガラス質火山岩と呼ばれ、加熱による膨張する性質のものを工業上ではパーライトと呼んでいます。
パーライトの種類は含まれる水分量によって黒曜石、真珠岩、松脂岩と分類されます。
- Q パーライトはどのような性質をもっていますか?
- A. ポップコーンのように、熱をかけることで数~数十倍の体積へ膨張します。
性質特長は、きわめて軽量で断熱性、吸液性に優れ、鉱物を高熱で加工している為、化学的に安定で不燃性です。
- Q パーライトはどこで産出され、埋蔵量はどれぐらいあるのですか?
- A. パーライト資源は火山活動によってパーライト鉱床が形成された環太平洋火山帯、ユーロアフリカ流紋岩帯中に分布しています。
代表的な埋蔵国としては、米国、ギリシャ、トルコ、イタリア、日本です。
全世界の保有鉱量は約8億t(原石ベース)と推定されています。
現在の世界の推定消費量の200年分以上の資源があると見込まれています。
- Q パーライトはどのような方法で採掘をしているのですか?
- A. パーライトの原料となる黒曜石、真珠岩は大変硬い岩盤をなしており、ダイナマイトを用いて岩盤を粉砕し、採掘しています。この粉砕後の岩盤から不純物を分離し、加工するする事でパーライトを得ています。一部の鉱床では、砂状の原土もあります。その場合は重機のみでの採掘をしています。
- Q パーライトはどのように利用されるのですか?
- A. パーライトの歴史は新しく、1940年頃からコンクリートや石膏の骨材へ使用したのが始まりで、現在では建築材料、樹脂などの充填材や濾過助剤、工業用洗剤などの生活の色々な場面で活躍しています。充填材の分野では、今後より微粒なパーライトの開発を行っている為、フライアッシュバルーン(セノスフェア)やガラスバルーンの代替としての利用を期待しています。
- Q どのようなものでも濾過できるのですか?
- A. 食品添加物の規格に合格したパーライトは食品の製造過程で使用することができます。
また、無機物質なので対象の特性(色・味・香り)に影響を与えません。そして、SiO2が主成分のため強酸・強アルカリ以外にはほぼ不溶です。
- Q パーライトは、使用していて体に害はありませんか?
- A. パーライトはシリカのなかで、非晶質という分類になります。非晶質とは結晶構造を持たず、発がん性のない物質です。
しかし、軽い性質を持ち、空気中に飛散しやすい為、使用の際には防塵マスクや保護メガネの着用をお願いしています。